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蘭学事始
( reported by みうら)
第4話 雪のバイエルン
4月16日はイースター(キリスト教における復活祭)のためヨーロッパ諸国は3連休になりました。それを利用して、ドイツ南部はバイエルンにドライブしてきたのでレポートします。
4月14日(土)
宿舎出発は8:00。今回も同棟の男3人でのドライブです。本日の目的地はバイエルンの都ミュンヘン、ドイツ南部の代表的都市で、BMWの本社があります。またBeerの都として知られ、秋には「オクトーバーフェスト」という飲みまくりの祭りが開催されるそうです。
ミュンヘンまでの距離は、ざっくり800km! 少々気合を入れてのドライブです。アウトバーン巡航速度は概ね160km。走行車線と追い越し斜線を行ったり来たりです。こちらでは交通マナーが確立されており、ポルシェ、BMWの5,7、アルファのスポーティモデル以外は、追い越し車線を走り続ける事はまれで、追い越し後はほとんどの車が、走行車線に戻ります。ましてや、トラックや遅い車が追い越し車線を占拠することは、絶対にありません。
550kmほどを午前中に駆け抜け、時間に余裕がありそうなので、代表的な中世都市の観光地であるローテンブルクへ。
店の看板が美しい事に注目してください。「魔女の宅急便」を具現化した街並みです。日本からのツアーでも「ロマンチック街道」と銘打たれた物は、絶対にこの街に立ち寄ります。
ここでは、お土産少々を買って2h程度の散策で出発。片側3車線のアウトバーンを一気に南下し、一路ミュンヘンへ。ミュンヘンには17時頃に到着し、宿探しを始めたものの、郊外の小さな町のGasthof(ドイツ版民宿)は、どこも休み。それもそのはずで、この街は湖のリゾート地であり、今はシーズンオフの真っ最中だそうで、ミュンヘン市内へ移動。市街地から離れたHotelをようやく見つけチェックインしたのが、19:30頃でした。
その後すぐに市街中心部へ行き、夕食をとる事に。入りたかった有名なBeer Holeは超満員で数時間待ちだったので、こじんまりしたレストランに入り、ようやく夕食にありつきました。で、注文したのが当然これ! ドイツと言えばソーセージです。
夕食を堪能し、Hotelに戻ってきたのが22時過ぎ。今日はそのまま、シャワーを浴びて就寝です。本日の走行は、850kmを少々超えた程度でした。
4月15日(日)
7:00に起床して、窓の外を見てびっくり。うっすらと雪が積もっています。どうなってるの、もう4月中旬やで? ということで、目的地は雪のノイシュバンシュタイン城に決定。
ついでにオーストリア国境にもタッチする事に。朝食後8:45頃に出発、さらに南下します。雪がちらつく中を走り、オーストリア国境には10時過ぎに到着。とりあえず、お金をドイツマルクに両替しました(それまではカード使いまくり)。
そして10kmほど北上し、目的地「ノイシュバンシュタイン城」へ。この城は、東京ディズニーランドの
「シンデレラ城」のモデルになった城で、ここもロマンチック街道の目玉の一つになっています。
せっかくここまできたので、世界遺産の「ヴィース教会」にも立ち寄る事にして、20km程度北上。
このヴィース教会は、ロココ調の豪華絢爛の内装で知られており、行ったのがちょうど日曜の午前中ということで、ミサの真っ最中でした。写真を撮るのに少々抵抗がありましたが、重厚なパイプオルガンの音も聴けたしで、ある意味ラッキーでした。
ここからは、バイエルンを離れ、一路北上し、ライン川観光の拠点を目指します。約500kmの道のりです。
ちょうどお昼に出発し、昨日のペースを考えると、余裕かなと考えてましたが、雪、雨の降りしきる中の走行と、工事中のアウトバーン(昨日とは異なるルート)、珍しい渋滞などの
おかげで、ライン川流域の町ビンゲン到着は、予定より1h遅れの17:45頃でした。
給油後、ライン川沿いを北上し、「ローレライ」近くの町サンクトゴアールでGasthofを見つけチェックイン。ダブルの部屋を一人で使用し、1泊朝食付きで70DM(1DM=約\65)の安さでしたが、「3人3部屋で200DMにしてくれ」と値切り交渉にトライ。結果はあえなく撃沈で、結局1人70DM支払う事に(これでも\4500ほどだから十分安いんだけど)。
昨日からの連続走行で、疲労の色が見えるので(運転したのは三浦だけで、本人が一番元気でしたが)、Gasthof併設のレストランで夕食をとって、そのまま就寝となりました。本日の走行距離は650km少々、ほとんど帰って来たも同然です。
4月16日(月)
Gasthofの朝食は8:00からなので、今日はゆっくりと7:30に起床。ちなみにGasthofの朝食は、オレンジジュースからはじまり、数種類のパンと多種のハム、チーズのバイキングが基本です。当然コーヒーまたは紅茶が付きますし、多種のシリアル&牛乳、フルーツやヨーグルトも揃えられている所が多く、十分な朝食を楽しむ事が出来ます。ドイツの大抵のGasthofで、同様の朝食を食べられる事から、1泊を含めた値段で考えると、一般的なHotelに泊まるよりは、かなり割安に感じます。しかしながら、大都会では話は別で、ヨーロッパの田舎ならではのメリットと言えます。
イメージです
ということで、今日のメインはライン川観光なので、船着場の駐車場に車を放り込み、切符を買おうと並んでいると、日本人ツアーが一組同乗する事が判明しました。多くの日本のツアーは、逆の(川を下る)コースが多いと睨んだので、わざわざ川を上る方にしたのですが…。
まあ、それはともかくとして乗船です。ビンゲンまでの約2:30を、多くの古城と川畔の小さな街並み、そして葡萄畑を見ながら、のんびりとクルージングです。船内は簡単なレストランになっており、昼食をとれます。ツアー客はスープ、数種類のソーセージ、デザートのコースになっていましたが、そんな余裕はなく、ソーセージとフライドチキンを堪能しました。ドイツ観光のお約束ではありますが、なかなかのおすすめではあります。
ビンゲンには12:35着で、13:00発の電車で駐車場に戻り、13:40にいよいよ帰路への出発です。でもそのまま帰っても2hもあれば帰れるので、「地球の歩き方」ご推薦のエルツ城へ向かう事に。サンクトゴアールからは、下道で約1hの道のりです。ドイツは下道でも、郊外は100km/h出せ、ほとんどの車は(おばあちゃんの運転でも)その流れで走っているのに比べて、市街(小さな村でも)部は50km/h制限で、しかも一様にその速度を遵守します。そのおかげで、ほとんどストレス無くドライブを楽しめます。恐るべし、ドイツの交通マナーです、モータリゼーション先進国とは、まさにこの国の事でしょう。僕がドイツを好きな理由の一つでもあります。
さて、局地的豪雨を乗り越えて、目的地に到着したと思いきや、駐車場のおばちゃん曰く「ここから1.5kmくらいのハイキングで辿り着けるよ」とのこと。ということで、軽くハイキング気分で出発したものの、そのハイキングは楽に一丘、一谷越えるもので、なかなか骨が折れます。
で、ようやく辿り着いたのがこれです。人里離れた谷あいに、ひっそりとそそり立っています。予想以上に観光客は多いのですが、日本人は見かけませんでした。しかも、駐車場にある車の数とは比べ物にならない人の多さですから、ハイキングせずに辿り着く方法もあるのかもしれません。
城の内部には、宝物室らしきところは有料ですが、それ以外は無料で見学できます。また、この城は、13世紀頃より建て増しを繰り返して現在の姿に至ったとのことで、現在も直系の子孫によって住まれているそうです。何故に、こんな人里離れた所に建てられたのかは不明です。
なお、午前中に観光したライン川畔の古城の多くは、ライン川の通行税徴収の目的で建てられたものが多いらしい。どれにしても、川岸に勝手に城建てて「税金払え」と言われるのもどうかと思うけどね?
ということで、息を切らせてのハイキングから駐車場に戻って、いよいよ最後の観光地、ニュルブルクリンクまで、約45分のドライブです。果てしなく丘陵地が続く中を(どこまでも、北海道の美瑛みたいな)、小さな街を繋いで走ると、そこは走り屋の聖地ニュルブルクリンクです。全長約20km、アップダウンのブラインドコーナー連続するサーキットを、1周22DMで堪能できます。以前走った時には、約3kmの直線終了直後からのスタートでしたが、現在は改修され、直線中央部から自動ゲートでコースインします。この走り応えは何と表現して良いのか…。ちなみに有名なR33GT-Rのテストタイムが8分フラットですが、おそらく13分台での周回だったと思います。
ニュルを一人一周走った後は、いよいよ宿舎に帰るのみです。ニュルからは約130kmですが、下道をのんびりと走って帰ることにします。2h弱の最終ドライブですが、緯度とサマータイムの影響で、20時を超えても薄明るいのが助かります。最後の給油後、宿舎帰着は20:40、最終日の走行距離は約300km強。
3日合計で約1800kmの強行軍でしたが、アウトバーンのおかげで、それほど無理も無く走れました。が、もっと色々な所を見る旅も良いのかもしれません。今回はドライブも楽しむ、というひとつのモデルケースにはなるかと思いますが…。
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